150年の月日を超え、遺族の思いが石碑を支えています。
2017年5月6日
こんにちは!GWも終盤となりUターンラッシュで空の便、高速道、新幹線と上京のピークを迎えています。9日の連休を満足された方、お仕事でお疲れの方など、いよいよ普段の生活に戻る時期です。私はというと5日は休日をとれましたが、それ以外は有難いことに仕事をさせて頂きました。という事で、本日は古い石碑の移設工事を仕上げました。
移転先となる橿原市内の天の香久山近くのお寺様の境内です。この石碑のお方は今から155年前にこの地でお生まれになられ日清日露の両戦争時において医師としてご活躍された方です。今回、遺族の方の意思で当地に石碑移設を実現されたのですが、今日はその代表者の方の米寿を祝う誕生日と重なり、移設工事の完成を今日の日に希望されていました。以前のお墓にあったこの石碑を、工場に持ち帰り、高圧洗浄をかけ、汚れを落とし、約200文字を刻む石の板を石碑サイズにあわせて製作。古い石碑にキッチリと接着させるため、石碑の風化した面を削り落とし、石板を接着いたしました。工場内で、全ての加工作業が完成した折に、施主様宅に出来栄えを確認していただくために石碑を運搬いたしました。「おじいさんが帰ってきてくれた!」っと大変喜んでいただきました。
風化した面を削っているところです
削り終えた状態です
石碑と同じ石(岡山県産北木石)を張り付けた状態です
字彫りを終えた状態です