お墓のお引越しで、愛媛県の2か所に参りました。

2018年8月5日

こんにちは!奈良県一円でお墓の仕事をさせていただいています石昭石材店の杉田です。猛暑が続く今年の夏ですが、皆様ご体調などお崩しではないでしょうか?道路沿いの温度表示計では37度を表しており、実際の炎天下では40度を超えているでしょう。現場作業も過酷な状況が続きます。最近では、水の多量摂取による「水中毒」という言葉もチラホラ聞こえます。「水」だけでなく、塩分の補給が必要で、スポーツドリンクや経口飲料での水分補給が熱中症対策に有効であるとのことで、現場には不可欠なものです。細目に水分補給をして、この夏を乗りきりましょう!さて、今日のお話は、お墓のお引越しのお話をいたします。お盆間近に迫り、お問い合わせが多くなる時期で、遠い田舎へのお墓参りをされる方も多いと思います。先日は、愛媛県の大洲市と大三島にお墓のお引越しに参りました。たまたま2つとも愛媛県内の仕事となりましたが、同じ愛媛県とは言え、愛媛県の端と端なイメージで結構な移動距離でした。DSCF5661

すっかり仕事も忘れて観光気分のひと時ですが、現場に来る道中では、災害の爪痕がいたるところで見受けられました。下の写真はその一部。道路は片付けられていましたが、敷地内の限られたスペースには浸水で被害を受けた家具家財などが積み上げられていました。

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河川から氾濫した泥が乾燥し、道路は土煙が舞う状況でした。大洲災害

各店舗からもショーケースや商品などの多くが廃棄されていました。

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愛媛県大三島は素晴らしい景色でしたが、島内のあちこちで、土石流が発生した跡があり、道路をふさいでいる箇所がいくつもありました。大洲市に比べ人的な被害が少ないせいか車通行が可能な程度に復旧されたまま、ほぼ手付かずな状態でした。西日本豪雨災害で被災された方、地域の一日でも早くの復興を期待いたします。

さて、今回のお墓のお引越しは、愛媛県大洲市からは奈良県橿原市へ、大三島からは大阪府堺市へのお引越しです。お引越しの理由は、もちろん住まいとお墓の場所(距離)が遠く離れており、お墓参りが困難ということが第一義です。お二人とも、現地に身内の方がおられ、お墓の管理もしっかりとされておられますが、自分自身が思うように手入れできなく、また身内の方に迷惑をかけ続けられないと言う思いです。また、将来的に子供や孫の代へ課題を残したくない、自分の代で、きっちりと先祖様をお祭りしたいとの思いが、お墓の引っ越しという形になっています。2件とも現地のお寺様や身内の方にとても親切にしていただき、無事にお骨と石碑等の引き上げを完了しました。今は工場でその石碑のメンテナンスを行い、あらたな場所への設置を進めております。現在、お墓のお引越しの依頼では、宮崎県日向市から大和高田市へのご依頼、橿原市から京都府へのご依頼、吉野郡大淀町から京都市へのご依頼、橿原市から滋賀県栗東市へのご依頼をお受けしています。なかには三宅町からアメリカコロラド州へのご依頼もございます。すでに行政機関への手続きも終え、お施主様からは安堵のお声をいただいています。ここでお墓のお引越し(正式にはお骨の移動を伴う場合は改葬といいます。)についての流れについて簡単にお話します。

まずは、引っ越し先の墓地(または納骨堂など)が用意されていることが前提になります。その後

①現在のお墓の管理者(市営霊園では市、共同墓地では区長様や自治会長様、寺院ではご住職様)に、   お骨の確認、証明をしていただきます。②市区町村に「改葬許可申請」をして、改葬許可をいただきます。その際に新たな墓地(または納骨堂)の受け入れ証明が必要な場合があります。③お墓(お骨や墓石等)の移動の工事をします。④あらたな墓地(または納骨堂)に埋葬します。改葬許可については、一人の遺骨につき、1件の改葬許可書が必要ですので、3人の改葬をする場合は3件の改葬許可書が必要となります。また、改葬許可の申請には1通あたり300円程度の申請料が、お骨の証明をしていただく際には1件あたり500円程度の費用が必要な場合があります。あくまでも費用はそれぞれ目安として下さい。また改葬のながれについては個別に異なるケースがありますのでご注意ください。