連日の猛暑から解放され、ホテルの地階で1個500㎏の石(飛鳥石)をテーブルに設えました。
2021年8月1日 こんにちは!石昭石材店の杉田です。なんともう8月!世間はコロナ感染者激増とオリンピックのメダルラッシュのニュースが入り混ざり、気持ちが複雑にからみ合っています。自宅観戦という号令もむなしく、国立競技場周辺のバカ騒ぎに、トライアスロンの競技周辺道路には人盛りの山!オリンピックが盛り上がればコロナ感染者も”盛り上がる”これってやはりオリンピックは「延期または中止」が正解であったのではと思ってしまいます。とは言え、今までスポーツを必死に続けて、怪我や病気を克服し、家族やメンバーに支えられながら何とかメダルを手にした選手の涙と笑顔が見れるのは、とてもエネルギーをもらえます。「おれも頑張らねば!」と気合ばかり入れないで、具体的に行動に移していくことが大切です。猛暑きびしい時期ですが体調に気をつけながら良いお仕事をしていきましょう!さて、本日紹介いたしますのは、ホテルのラウンジに設置したガラステーブルの台座です。ホテルに宿泊し、眠りにつくまでの少しの時間に、くつろぎをあたえる1コマ、それがラウンジの一杯!そんな空間に存在感ある天然石のテーブル!です。天板はなんと直径2メートルの一枚もの透明の強化ガラステーブルです。そのガラスの天板を支える台座の製造と設置が私たちの仕事(作品)です。奈良県明日香村で採れる飛鳥石(あすかいし)。合計で5個の石を配置して天板を支えていますが、1個の石の重量は350㎏~500㎏程です。私どもが運び込んだ石材総重量は3トン程度におよびます。このテーブルで、グラス片手に明日香や吉野など奈良県の話に花が咲くことを想像すると心がワクワクしてきます。
ご覧の通り黒っぽい絨毯の上に自然石の飛鳥石を、下端を平らに加工して、上端に支柱を差し込む穴を加工した存在感あるテーブルになっています。見る人誰もが圧倒され「わーすごい」「こんなの見たことない」の声!何度見ても飽きない逸品です。そこでこの石「飛鳥石」の紹介をいたします。奈良県の方なら小学校で必ずと言っていいほど遠足などで行かれたと思いますが、まさにその明日香(あすか)です。橿原神宮より南西方向に車で15分程度の距離感に位置します。飛鳥大仏や飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)、石舞台、高松塚古墳、亀石などなど数えきれないほどの名所旧跡に、そしてロマンあふれる地域です。桜にススキに、蛍やカブト虫クワガタ虫など自然美あふれる明日香村!下の写真は私の大好きなショットです。
なんともない田園風景にいぶし瓦を載せた佇まい。決してこの辺りでは珍しくない風景ですが、過疎化の進む日本では未来永劫とは言えないと思っています。こんな歴史と自然とロマンにあふれた場所が飛鳥石の産地です。飛鳥石は採石場から採れる石ではありません。地元に使われている建築物やお庭などからお分け(ご協力)いただいています。過去にも、キャンベラ奈良公園のモニュメントや大学のモニュメント、今井町案内石、九州の神社の「厄割り石」など様々にご提供いたしました。そんな飛鳥石の特徴は白御影石肌に黒い斑紋がところどころに現れ、さらに筋状の凸凹線が浮かび上がっています。
このような飛鳥石を用途にあわせて選択し、工場に輸送して、加工します。
工場に持ち帰り、加工前の墨出しをします。
石材高さが80㎝ほどあり、そこに約20㎝の深さに直径4㎝の穴を加工します。振り止めや安全装置を外さないと、この加工はできませんでした。
工場内で仮組みをしているところです。
この場所はホテル内の地階です。設置から完了まで3日を要しました。
4月始めにこのお話を頂戴して以来、無事に納品できるか、正直なところ眠れないこともございました。石材のチョイス、切断加工、穴あけ、天板支柱の配置、積載荷重、運搬などなどご発注者様、デザイナーの先生や設計士様のご意向に合致させるための専門家としての問題点の解決や対処法、道具類の準備、いろいろな角度から無事に納めるための方策を模索いたしました。準備したことが的中し事なきを得ました。このホテル事業のプロジェクトの一つに加わることが出来ありがたく感じました。ご協力いただいた全ての方に感謝いたします。ありがとうございました。
石昭(いししょう)石材店 杉田
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